27歳で初体験を経験した私が性についてこれまでの葛藤と、これからどのように性と向き合っていくのか赤裸々にこのブログで打ち明けます。
37回目の今回は36回目の続きで身も心も癒してくれたD君です。
翌朝、LINEの着信音が鳴ったのでメッセージを確認するとD君からでした。
「おはよう。昨日はありがとう」
とありました。
私も即レスしました。
するとまたD君から即レスで、「今日一緒にランチどうかな?」でした。
早速D君からランチのお誘いがきました。
「うん、大丈夫だよ」
とレスし、一緒にランチする約束をしました。
そしてお昼、私の家の近くのコンビニで待ち合わせで、彼が車で迎えに来てくれました。
昨日、約10年振りに出会った時と、今日改めて顔を合わせると、まただいぶD君の印象が違いました。
昨日は咄嗟だったし、何年も会ってなかったため、高校当時の印象とごっちゃになっていましたが、ちゃんと顔を合わせると、やはり私にとって好印象の強い男性でした。
とりあえず他愛のない会話をしながら、目的のお店に到着し、ランチを頂きました。
車の中では当時の思い出話しで盛り上がりましたが、お店の中では最近の近況を話し合いました。
D君も地元に就職していて、お互い仕事の愚痴なども話しながら、やはりこの質問が飛んできました。
「宮崎さん、彼氏、いないよね?」
「もちろんいないよ。いたら二人で会ったりしないよ」
「そうだよね」
「D君こそどうなの?」
「僕もいないよ。いたら誘ったりしないよ」
「そうだよね」
と、当然と思いながらお互いフリーだと公言しました。
「どうして急に誘ってくれたの?」
この際だから思い切って聞いてみました。
「実は…」
最近結婚を考えていた彼女と別れてかなり落ち込んでいたらしく、仕事にも身が入らず悩んでいたところに、昨日偶然私に出会えたことが嬉しかったみたいです。
「私でよかったらD君のこと癒してあげるられるよ」
正確には違う言い方だったかもしれませんが、こんな感じのちょっと誤解を与えるような表現を口走ってしまいました。
D君はちょっと驚いた表情をしていましたが、でも結果的にこの言葉が二人の距離を縮めたのかもしれません。
そして彼が思い出したかのように言いました。
「宮崎さん、ガンダム好きなの?」
「うん、ガンプラとか作ったことないけど、子供の時からテレビとかで見てたよ」
「そうだったんだ、昨日ガンプラコーナーで見かけた時、すごく宮崎さんに似てる人が立ってたけど、本当に本人なのか自信なかったんだよね」
「だから暫く見てたんだ」
「気づいてた?」
「そりゃあ気付くよ。スゴく視線を感じたもん」
彼の表情から、私に出会えたことと私がガンダム好きだということが分かったことが二重の喜びだったことが、容易に察しがつきました。
この後もお互い時間があると分かると、彼はガンプラ専門のホビーショップに連れて行ってくれました。
そこでは彼は饒舌にガンダムについて語っていました。
内容は半分くらいしか分からなかったけど、それでも彼の嬉しそうな表情を見ているとこっちもまた嬉しい気分になり、高校生の時になぜ彼に憧れたのか、そして今、その彼にどんどん惹かれていく自分が分かりました。
形式的なデートをしてきたナンパ師とはやはり違い、自分が好きなことを包み隠さず表現し、それを見て幸せな気分になれる私は、こちらの方が性に合っているのかもしれません。
夕方くらいになっていました。
「じゃあ家まで送ってあげるね」
「明日はお休みじゃないの?」
その日は3連休の中日でした。
「お休みだよ」
「じゃあ今夜は一緒にいてもいいよ」
「どうしたの?」
「さっき言ったでしょ、私ならD君を癒してあげられるって」
私はD君の手にそっと手を添えました。
「僕でいいの?」
「うん」
最後の返事で彼の目を見ました。
じゃあ僕の部屋でもいい?
「うん、D君のお部屋行ってみたい」
その部屋は当時付き合っていた彼女とも過ごした部屋だったそうですが、そんなことは私にとってはお構いなしです。
部屋に入るや否や彼は部屋を片付け始めました。
『こういう感覚好きだな...』
「あまりきれいじゃないけど、どうぞ」
とりあえず散らかっていた物を押し入れに押し込んで、とりあえずお茶を出してと、不器用な感じを醸し出していました。
どうしても以前のナンパ師と比較してしまいます。
確かに彼は女性に対して誠実で、完璧に近い癒しを与えてくれました。おそらくセックスの腕も上級なのでしょう。
男性を知らない私はそんな彼に惹かれそうになりましたが、結局それは彼にとってのルーティーン。なにより愛情が一切ありません。
しかし目の前のD君は、空回りしてるけど沢山の愛情を感じます。見ているだけでどんどん好きになってきます。
前回のセックスは本当に酷かった。
D君に出会った時、彼なら私を癒してくれるかも。
そう思っていましたが、でも彼を見ていると自然と癒してあげたくなる、そんな存在です。
彼の苦痛は図り知れません。もしかしたら私よりも辛い想いをしているかもしれません。
でも辛さや悲しみは決して定量的に測れるものではないため、癒してあげるなら全力で癒してあげたい。
そんな想いで彼を抱きしめました。
私の10回目のセックスは彼に癒しを与えてあげられたのでしょうか。
D君は高校生の時に初体験を経験し、そしてそこから数人の女性と付き合ってきたそうです。
そんなD君を癒してあげられるほど私は経験をしていません。
やはり最終的に癒されたのは私でした。
形式的なものではなく、愛情の籠ったセックス。男性的な力強さはナンパ師の方が強かったけど、優しさと愛情、そしてなにより私がD君を想いながらセックスできたことが何よりの癒しとなりました。
では11回目はどうだったのでしょう。
私だってD君に強い想いを持っています。
癒してあげると口で言った以上、ただ射精させてあげることが癒しだとは思っていません。そこに至る道のりがあってこその癒しだということはY子やZ子から沢山学びました。
今度は私がD君に癒しを与えるという強い思いで彼の性器を受け入れていました。
刺激的なセックスも良かったですが、それだと私が受け身一方になってしまいます。
その点D君のマイルドなセックスは、私に気持ちの余裕を与えてくれて、そのことでD君に対しても私から与えてあげることができるはずです。
動きが止まった時に聞いてました。
「私どう?気持ちいい?」
「うん、すごく気持ちいよ」
私は彼を抱き締めると、彼のセックスはどんどん刺激的になり、少し体が麻痺してきました。
結局この後の12回目、そして翌朝の13回目も全て私が癒される結果となってしまいました。
全て生で外出しでしたが、13回目は中出ししてもらいました。
もうすぐ生理なので多少の安心感はありましたが、彼に癒しを与える最終手段として、中出ししてもらいました。
『これが中出しなんだ...』
私は泣いてしまいました。
彼がびっくりしてしまったので、その涙の訳を話しました。
彼は私を抱きしめて、
「これからは僕が葵ちゃんの癒しになってあげるから」
「うん、嬉しい」
私も彼を抱きしめ返しました。
「僕の彼女になってくれる?」
彼は抱き締めたまま聞いてきました。
「もちろんだよ…」
私も更に強く抱き締め返しました。
そして、初めての彼氏との14回目のセックスは、身も心も癒してもらえました。
もちろん中で出してもらいました。
私の27年目の人生は、大きな大きな転機を迎えることになりました。
【その38】D君という人物に続きます。