宮崎葵です。
27歳で初体験を経験し彼氏ができた私が性についてこれまでの葛藤と、これからどのように性と向き合っていくのか赤裸々にこのブログで打ち明けます。
48回目の今回は、これが全力の…です。
もう朝の8時です。E君が100回できると言っていたのはあながち嘘ではなかったのかもしれません。受ける側の私は限界なのに、E君は全然ヘッチャラな感じです。
一晩中セックスし続けてるのに。もう10回超えてるのに。それなのに精液の量が全く変わりません。D君は3回を超えたら明らかに量が少なくなっていました。
さすがAV男優です。これまで1000回以上セックスしてきた経験は本当に伊達ではなかったみたいです。
眠気もあって意識は飛び飛びの私を逆に楽しんでいるみたいで、意識が飛んだらキスではなく、おちんちんを入れて目を覚まさせたりとか、もはや遊ばれていました。
射精しないのも含めたら何回挿入されたのか分かりません。
私はもう好きにしてといった感じでした。
28歳の一日目、人生最大の幸せに浸っていました。
そんなことを続けていたら12時です。
「そろそろ終わろうか?」
彼が言いました。
「じゃあ次で最後にしよ」
「じゃあ最後は全力でいくよ!」
『え?』
「ん?」
「まだ全力じゃなかったの?」
「もちろんだよ。これでもプロだからね。素人相手に全力なんて出さないよ」
「そうなんだ…」
私はちょっと悲しかった。全力を出していないのに何度も意識を失った私自身もそうですが、私に対して本気で向き合ってくれて無かったんだと思うと、急に力が抜けました。
「葵ちゃん?」
「E君…私って…E君が本気になれる女じゃ無かったの?」
私はなぜかこんな事を聞いてしまいました。
「葵ちゃん、俺はずっと本気だったよ。全力じゃなかったのはフィジカルの方。もし最初からフィジカル全開で葵ちゃんにぶつけたら、意識を失うだけじゃ済まないって分かってたから。でも気持ちは全力だったよ」
「じゃあさっき全力出すって言ったのは…」
「そう、フィジカル全力でやってみる」
「私、気を失うだけじゃ済まない?」
「一晩俺とずっと一緒にいたから、もうそんなこと無いと思うよ。たぶん、気を失うだけ…かな」
E君はハニカミました。
私も笑ってしまいました。
そうか、D君に無くてE君にあるのってこれなんだ。ただ表向きの優しさじゃ無くて、内面からからの優しさ。D君は冷たくあしらわれる時が何度もありました。でもこれまでE君と一緒にいて一度もそれがない。ストレスも無く、安心感に溢れている。私はとんでもない人と出会って、好きになったのかもしれません。
私はまた泣いてしまいました。これで何回目なのか。
最後のセックス、全力でぶつかってくれるE君。私も覚悟を決めました。
でも最初の一突きで意識が飛びそうになりました。それが何度も続きます。意識があるのかないのかも分からない、体が一つになりすぎて、どこからが私の体なのかも分からない。
セックスに否定的な考えをする人も多くいます。
でも、やっぱり、人ってセックスするために産まれてきたんだよね。生きてるからセックスできるんだよね。何よりも、自分がここにいるのは、両親がセックスしたから…。
気分が最高潮に高まっているからか、一生この人の側にいたいと思いました。
だから、もう無意識にこの言葉が出ました。
「お願い…中で…出して…お願い…」
聞こえたか分かりません。でも彼の全力のセックスは私の未来を指し示しているように思えました。
『もう…無理…』
私は意識を失いかけました。
すると、動きが止まりました。
『あ…』
子宮が彼の愛で包まれた感じがしました。とても暖かかった…。
私はまた泣いてしまいました。
「ありがとう…」
「葵ちゃん、俺も愛してるよ」
おちんちんはまだどくどくしていました。
私は声を出して泣いてしまいました。
どれくらいの時間かわからないけど、おちんちんを入れたままずっと抱き合いました。
そして、次の週末、D君と別れました。
この半年、私にたくさんの愛と癒しをくれたD君。本当に嬉しかった、本当に幸せでした。
ありがとう…D君…さようなら…