宮崎葵です。
27歳で初体験を経験し彼氏ができた私が性についてこれまでの葛藤と、これからどのように性と向き合っていくのか赤裸々にこのブログで打ち明けます。
40回目の今回は、軽い気持ちで参加したAV撮影会~再会~です。
「AVの撮影会に参加しない?」
何の前触れもなくB子からLINEのメッセージが届きました。
訳がわからなかったので通話で聞き返しました。
どうやら街でAV撮影会参加希望のチラシをもらったみたいです。
社会人になって彼氏ができないB子。もう5年以上セックスしていません。そろそろ彼氏が欲しいと言っていましたが…。
「どうして私なの?」
「だって葵、エロイんだもん」
「私にはD君いるよ」
「言わなきゃバレないから平気だって。葵だって興味あるでしょ?」
結局言いくるめられる形でOKしてしまいました。
その週末、B子とでかけるからとD君と会うのをやめ、待ち合わせのマンションの一室に二人で行きました。
入る前に一応見た目のチェックが入り、二人ともOKとなりました。
まれにNGになることもあるみたいです。
中に入るとすでにセットが組まれ、数人のスタッフが慌ただしく作業していました。女性もいました。
ここと隣の部屋で撮影するそうです。
ディレクターさんに一通り話を聞きました。
今回は「人妻をナンパして部屋に連れこんでセックスするのを盗撮する」というものでした。私とB子はなんと人妻役です。
小物の結婚指輪を付けさせられ、衣装も人妻っぽい落ち着いた衣装が用意されました。
そして一連の流れが細かくタイムテーブルで決められ、部屋に入って雑談→近づく→キスする→服を脱ぐ…といった感じで分単位で時間が決められていました。
途中でトイレの盗撮シーンもあるとのこと。
AVってエッチシーンばかりに気を取られてたけど、実はこんなに細かく演出が決まっていたのですね。少し関心してしまいました。
そして細かいことが書かれた誓約書を読まされ、最後にサインしました。
実名を公表していいかとありましたが、さすがにそこはNGにしました。
最近はAV出演を巡るトラブルが多くあるため、どんどん確認事項が増えてきていると、ディレクターさんが愚痴っていました。
全ての準備が終わって、B子は隣の部屋で撮影するため出ていきました。
その入れ違いでお相手の男優さんが入ってきました。
知っている顔でした。
「葵ちゃんじゃん」
なんとあの時のナンパ師でした。
あれだけのテクニックと豪遊ぶりには薄々と感じていましたが、あえて仕事は聞きませんでした。もちろん彼も私の仕事は聞いていません。
案の定でした。
「え?二人は知り合いなの?」
ディレクターさんが聞きました。
私は答えに迷いましたが、
「最近友人の紹介で知り合ったんですよ。一緒にご飯をた食べる程度の仲ですよ」
彼は私を擁護するような答えをしてくれました。
セットも完了し、最後にお互いのフィーリングを確認する必要があるからと、ディレクターさんとスタッフが一旦出ていき、二人きりになりました。
本来この場はキスをしたり体を触ったりお互いの体の感触を確認するための予行演習をするみたいですが、実はもうすでに肉体関係を持った二人です。
「また葵ちゃんに会えてうれしいよ」
「またまた~」
「本当さ、たまに葵ちゃんと出会った場所に行ってたんだよ」
「そう言ってもらえてうれしいよ」
「ちょっとだけいい?」
彼の顔が私の顔に近づいてきました。
「うん...いいよ...」
軽く唇が触れ、そしてまた軽く舌を絡めたキス。
『この感覚…久しぶり…』
あの日のことが正に走馬灯のように蘇りました。
今日だけはD君のことを忘れることにしました。
ナンパ師との出会いはこのブログをご覧ください。
【その41】軽い気持ちで参加したAV撮影会~撮影~に続きます。